〇〇を制する者が美容室の出店成功を制す⁉プロが必ずチェックする立地選びのポイント

前回は開業の立地を交通手段で分けて考える方法をお伝えしました!今回は物件の周辺環境、『点』にまつわるポイントを解説します。ずばりそれは店舗前の道路です。道にどんな特徴があり誰がよく通るのかによって出店の適正を判断できます。美容室の存在に気づいてもらえる認知性、またリピート率に繋がる重要な要素です。イデアアピールでは独自の考え方で3種類に分類していますが、美容室のオープンに向いている道はどれか紹介していきます。

①獣道

通常、獣道というと山などで野生動物が日常的に動き回ることでできた道を指しますが、ここではごく周辺の住民だけが知っているような抜け道や生活するのに必ず通るような道路を指します。某コンビニはこのような通り沿いに店舗をだすことで高い売上を継続させています。ですのでそういった業種にとっては潰れにくい出店場所となりますが、近隣住民以外が通ることはあまりないことを考慮すると美容室の出店場所としては△です。周辺に大規模のファミリーマンションがいくつもあり、その住民が必ず通る―そのような道ではない限り、大勢の人に対してなかなか認知度が上がりにくい場所となります。

②男道

男道は商業車や運送のトラックなど住人以外の運転者が比較的多く、高速で走り抜けているような道路です。そういったスピードが出ている車が多い中では、通り沿いに何があるかゆっくり見るのは難しいですし、そもそも遠方から仕事のため経由しているようなケースだと集客のターゲットである可能性は低いですよね。
また実際来店されたとしても物件への右折進入、帰路の右折もほぼ不可能であることから、利用されても不便を感じられるかもしれません。特に運転が得意でない方がそのような不便を一度感じると、再来される確率はぐんと下がります。よって男道は認知性もリピートのしやすさも劣るため、美容室の出店にはおすすめしない立地です。

③女道

最後の女道はひとことでいうと地域の住人が生活のために使う道です。特に平日の日中は女性が運転する軽自動車やミニバンなどの交通量が比較的多い通りです。運転、駐車がともにしやすく、通り沿いにスーパーやドラッグストア、郊外だとカフェやスイーツ屋さん、衣料店なども立ち並んでいるのが特徴となります。普段の買い物や用事でよく通るため何か新しいお店ができると気づきやすいですし、運転や駐車も安心してできるため気軽に来店しやすいといったメリットがあります。ですのでこの3つの道路の種類のうち一番出店におすすめなのはこちらの女道となります。とはいえ道路からの見え方やその印象で集客率は左右されますので、あくまでも出店成功のためのひとつの条件として捉えましょう。

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