人が集まる美容室はこれができている!ファッションのポジショニング解説【後編】

皆さんのお店にはファッション雑誌は置かれていますか?そして自店のお客様がどの系統の雑誌を好む層が多いか把握はできているでしょうか?デジタル化が進む中で雑誌離れも進行し、女性がファッションの参考にする媒体がインスタグラムやWEBに移行しています。ですが雑誌はお客様の求めるスタイルやニーズを把握するのにとても有効なツールです。
以前は雑誌ごとのカラーが強かったですが、全体的にカジュアル化していたり、リニューアルして雰囲気が変わったものもあるため「この雑誌はこの系統!」と把握しづらい部分もあるかと思います。今回はその言語化しにくい、ファッションという感性の部分を視覚化したマップ解説の第2弾です。

視覚化することでお店としてどのようなスタイルを提供していくのか社内で共通認識を持てたり、実際いま来ているお客様と発信しているイメージのギャップはないか、地域的な戦略とマッチしているかの確認に活用できます。
集客はもちろん求人にも強いお店は、店舗としてのスタイルが確立している、つまり自店のファッションのポジショニングができているところがほとんどです。ご自身のサロンと照らし合わせながら、ターゲット層はどこにすべきなのか、また系統別のニーズにしっかりアプローチできているのか、ぜひ検討してみてください。そのポジションによって結果ふさわしい店舗のデザインの系統もつかめますので、詳細に関しては以前の記事をご覧ください。
他の6グループは前編中編で解説しています!

 

⑦ナチュラルベーシック系


雑誌:InRed,LEE,GLOW
年齢:30代~40代後半

シンプルイズベストなナチュラル正統派。基本的に落ち着いた色味のベーシックなアイテムでコーディネートします。デニムにスニーカーなど動きやすいファッションを好みますがが着心地も大事なので素材感にはこだわったりも。ファッションにも興味はありますが、どちらかというと料理やインテリアなど趣味の方をより楽しんでいる場合も多いです。

オーガニック・SDGsなどにも関心が高く、ヘアケアに関しても肌や自然にやさしいアイテム・メニューに興味があります。扱いやすいボブやショートを好む人が多く、パーマやカラー率は低めで、カラーをするなら白髪染め程度。髪のエイジングが気になってくるので素材美を磨けるようなコンセプトだったり、お店自体もナチュラルで入りやすい雰囲気のサロンが魅力的に見えるでしょう。

 

⑧カジュアルストリート系


雑誌:mini,JELLY,NYLON
年齢:10代後半~20代半ば

個性的って言われてなんぼ、目立ってなんぼ!なグループがこちら。 自分の世界観を持っている、または「強い女」感のあるインフルエンサーが憧れ。プチプラファッションでスポーツミックスのカジュアルスタイルやユニークな攻めたスタイルを楽しみ、最近だと韓国ストリートや韓国ギャルファッションも人気です。

しっかりめのメイクやカラーで遊びを利かせた個性派メイクにもマッチするような、かなり派手なハイトーンカラーや流行りのフレーミングカラーなどのデザインもどんどん挑戦。色落ちが気になることもあり美容室の来店頻度は高めで、来店のたびにヘアスタイルを変えることも。SNSでトレンド感のあるカラーが得意な店舗を見つけ、コスパとのバランスをみながらサロンを選びます。

 

⑨トラッドカジュアル系

雑誌:mina.FUDGE,CLUEL
年齢:20代~30代半ば

パリジェンヌやロンドンガールといったヨーロッパのおしゃれ女子がお手本。ベーシック×カジュアルさのなかにハンサムさも感じられるようなスタイルが得意です。モテよりもおしゃれさ重視!シンプルなこなれ感のあるファッションに背伸び一点豪華主義で憧れブランドを投入することも。美容専門学生さんにも人気なゾーンです。

おしゃれこだわりがあるだけにサロン選びは慎重。ヘアスタイルだけでなくお店の発信するファッションに共感できること、自分を理解してくれそうと感じられることがポイントです。「この人は分かってくれる!」と心をつかめればリピート顧客になってくれる可能性が高いです。ハイライトやローライトミックスなどの外国人風カラー、こなれ感のあるヘアアレンジも人気ですが、いちおしは今再ブームのパーマスタイル!そのセットに必要なスタイリング剤やケア用のトリートメントにも程よく投資します。

 

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