その物件で大丈夫?美容室出店をやめておくべき立地5選!

前回物件探しのポイントで地域の特性(=面)から、物件の見え方や周辺環境(=点)をしっかり把握することが重要だとお伝えしました。
この場所に開業したい!と強い志を持つのは大事な事ですが、ビジネス面から戦略を考える事はもっと重要です。
「こんな街や場所には美容室オープンには不向き」といえる場所がありますが、今オープンを考えている地域は本当に大丈夫ですか?
下記に当てはまる項目がないか、確認してみましょう。

①人口も戸数も多い地区

人口や戸数が多い=それだけターゲットも増えお客さんも集めやすいから良い地域なのでは、と思っていませんか?
ここで注意するべきは、年代の内訳。戸数が多いということは学生街でない限り賃貸の長屋や文化住宅などに住まわれている年配の方の一人暮らしが多い地域の可能性も高いです。
一般的に年齢層が高ければ高いほど、新しい美容室に乗り換えにくい傾向があります。
よほどシニア層を狙いにいく策やコンセプトがない限り、新規のお客様の獲得は難しい地域と考えられます。

②産業発展のない地域

特別な産業がない地域は人の流れが無く、そのため空気が滞りがちになります。
観光地のような豊かな街は人を呼び込み年齢層も幅広くなりますが、それがない地域は街自体の高齢化が進むため、新規のお客様の獲得やリピートにはつながりにくいと考えられます。
逆に発展している場所は主に働き盛りの人たちが新しく住み着きやすくなるので、新規のお客様からさらに同世代の方への紹介と、お客様の数が伸びる可能性もぐんと高まります。

③同業者が「良い」と言う地域

同業の美容師さんは美容のプロではありますが、出店やマーケティングに精通しているとは限りません。
そのため、その言葉を鵜呑みにしていざオープンすると実はターゲットの層は少なく、新しいお客様の取り合いになってしまう可能性も。
やはりライバルは少ないに越したことはありませんので、競合とならないような地域を見つけ出していく事も必要です。

④大型スーパーの中

たくさんの家族連れや若い人達が多く訪れているイメージがありますが、実は大型スーパーが賑わうのは土日がメイン。
平日の大型スーパーは集客が出来ず、苦しんでいるのが現状です。
駐車場から直接入店できるようなシステムの敷地内テナントでない限り、平面駐車場から施設までの距離があったり、立体駐車場が迷路のようになっているような大型スーパーは普段使いはされにくいです。
となると、平日は基本的に近くにある中型スーパーやすぐ近くの小さめのスーパーで買い物をするのがほとんどとなります。
美容室へ通うためだけに大型スーパーへ行く、というのは考えられにくいケースとなりますので要検討です。

⑤バイパス沿い

いわゆる男道と呼ばれる商業車や荷物を運送するためのトラックなど住民以外が多く、比較的高速で走っている車の多い道路や、バイパス沿いでのオープンはあまり適しているとは言えません。
車通りが多いため客足も多そうに見えますが、車は早い速度で走っているためお店が目に留まりにくく、
美容室が新規のお客様獲得やリピーター化するには難しい場所と言えるでしょう。

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