人が集まる美容室はこれができている!ファッションのポジショニング解説【前編】

皆さんのお店にはファッション雑誌は置かれていますか?そして自店のお客様がどの系統の雑誌を好む層が多いか把握はできているでしょうか?デジタル化が進む中で雑誌離れも進行し、女性がファッションの参考にする媒体がインスタグラムやWEBに移行しています。ですが雑誌はお客様の求めるスタイルやニーズを把握するのにとても有効なツールです。
以前は雑誌ごとのカラーが強かったですが、全体的にカジュアル化していたり、リニューアルして雰囲気が変わったものもあるため「この雑誌はこの系統!」と把握しづらい部分もあるかと思います。今回はその言語化しにくい、ファッションという感性の部分を視覚化したマップを解説してみました。

視覚化することでお店としてどのようなスタイルを提供していくのか社内で共通認識を持てたり、実際いま来ているお客様と発信しているイメージのギャップはないか、地域的な戦略とマッチしているかの確認に活用できます。
集客はもちろん求人にも強いお店は、店舗としてのスタイルが確立している、つまり自店のファッションのポジショニングができているところがほとんどです。ご自身のサロンと照らし合わせながら、ターゲット層はどこにすべきなのか、また系統別のニーズにしっかりアプローチできているのか、ぜひ検討してみてください。そのポジションによって結果ふさわしい店舗のデザインの系統もつかめますので、詳細に関しては前回の記事をご覧ください。
他の6グループは中編、後編にわけて解説していきます!

 

①フェミニン系(大人ガーリー)


雑誌:Cancam,Sweet,美人百科
年齢:大学生~30代前半

元祖“赤文字系”!いわゆるモテ路線のファッション。メイクもヘアーも可愛さのあるスタイルが大好き。ワンピースやスカート、パステルカラー、小花柄などの清楚でフェミニンな雰囲気が得意です。“かわいい”への探求心が最も高いグループといえるので、美容意識も高く、ヘアメイク研究も熱心です。

ヘアに関しては基本的に奇抜で派手なスタイルにはせず、落ち着いたカラーに前髪ありのセミロング~ロングヘアなど、甘め&女性らしいヘアにする傾向。ゆるふわなまとめ髪などのヘアアレンジをレクチャーするのもよろこばれます。

 

②ネオコンサバ系


雑誌:VERY,STORY,classy
年齢:20代後半~40代

「ネオ」=新しいコンサバ、ということで以前よりはカジュアル化しつつもやはり品の良さが大前提!ベーシックも程よい甘さもうまく取り入れた好感度の高いキレイめスタイル。職場の仲間や、ママ友の女子ウケも大事にしてます。SNSも頻繁にチェックしていて、同世代のインフルエンサーがプロデュースしたアイテムがヒットすることも多数。

ママさんが多いグループなので、小さいお子さんがいる方は髪をぱっとまとめやすい長さが◎自分の時間をゆっくりとるのが難しいため、頻繁にはサロンに通いにくいです。なので最近ですと「白髪ぼかし」といった長持ちするような施術だったり時短ケアに繋がるメニューの提案ができるかがキーポイント。また施術自体に時間がかかりすぎると再来されない可能性が高まるため注意が必要です。

 

③キャリアコンサバ系

雑誌:BAILA,Oggi,Marisol
年齢:20代後半~40代

仕事もプライベートもヘルシー系!可愛さより大人の女性のカッコよさを意識。ファッションはオンオフ問わず使える、きちんとして見える服を選びます。しかしキャリアにおいての上昇志向とともに周りの人と差をつけたい意識も高く、バッグや靴といったアイテムに高級ブランドを投入することも。また自分自身に投資できる額も高めなため、トリートメントやヘアケアアイテムにもこだわる傾向が。

信頼感、清潔感が大切なためシャープですっきりした印象のボブだったり、仕事の時にまとめやすいミディアムヘアが好まれます。ビジネスシーンに浮かないようあまり派手目なカラーはされない方が多いでしょう。

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